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路線探訪-和智港線(和智市~和智灯台)


酒和智(さわち)

 酒和智駅から徒歩5分の所にあるのが酒和智神社です。祭神は大山祇命(おおやまずみのみこと)とその娘の木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)です。この親子の神は山の神々ですが、またの名を酒解(さかどき)神・酒解子神という、酒造の祖神でもあります。
 毎年9月に行われる「酒和智大祭」では県内の各酒造会社がブースを設置し、日本酒の販売や利き酒を楽しむことができるので、この時期を楽しみにしている人が多いそうです。

和智港(わちこう)

 和智港は県内最大の港で、秋山県松ヶ浦市の松ヶ浦港まで運行している西智フェリーの発着場があります。かつては多くの航路があった西智フェリーですが、現在では松ヶ浦線のみで、ちょっと寂しい感じもします。
駅から5分の所にあるのが、和智水族館。たくさんの海洋生物を見ることができる、県内でも人気のスポットですが、そこで一番の人気者はシャチの「ワッチー」と「ラッキー」。水中からトレーナーと一緒に大空めがけてジャンプする「スカイロケット」や、つり下げられたボールを一回転して尾びれで打つ「ルーピングキック」など、多彩なパフォーマンスで観客を楽しませてくれます。

南和智(みなみわち)

 和智市の南部に位置する南和智駅。駅のそばには、社会人野球の名門としても有名な吉住製鋼の和智工場があります。1960(昭和35)年に操業を開始、鋼管・鋼板の製造を中心に行っています。
 折からの不況で社会人チームの休・廃部が相次ぐなか、「吉鋼」野球部も存続の危機に立たされましたが、昨年の都市対抗野球で17年ぶりの優勝を果たしました。部の存続も決まり、選手も地元のファンもほっと一息といったところです。

神崎橋(かんざきばし)

 神崎橋は、この地にかかっている橋の名から取られた地名です。その神崎の由来となった神崎神社は、駅から15分ほど歩いた、海を望む小高い丘の上にあります。交通、産業守護の神様として知られ、地元の鎮守として厚く信仰されています。境内には、江戸時代に活躍した地元出身の力士、和智ノ浦清右衛門を称えた石碑が建てられ、彼が軽々と持ち上げたという力石も残っています。

和智灯台(わちとうだい)

 長かった電車の旅の終着地がここ、和智灯台駅です。
 観光灯台は、青石の断崖が続く岬の先端にあります。この灯台の展望台からは海と空が目前にひらけ、天気が良ければ丸石島、塩路島、さらには四方島、といった素晴らしい眺望が楽しめます。波頭たつ沖合に、遠くにタンカ-が、近くには漁船や観光船が往来しています。潮風にあたりながら、暮れなずむ夕日、茜色に輝く空と海、島々のシルエット、往来する船の航跡を見つめていると、その美しさに心が洗われます。
 また、夜は遠くにまたたく和智市街の灯が美しく、県内でも有数の景勝地として人気の場所です。