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和智鉄道


2002年頃に西智電鉄と共に公開していたサイトからの転載です。設定は当時のままなので今はいろいろと変えています。


和智鉄道解説

 和智鉄道の前身は、和智市付近を中心に軌道線を運行していた和智軌道、そして松宮市から西都への直通を目指して開業した松宮鉄道の2社にわかれます。

【和智川線】
・歴史
 和智川線は戦前に、和智市内から西都方面を目指す路線として開業しました。しかしすでに阪江軌道(現・西智本線)と阪南鉄道(現・JR阪南本線)が同様な路線を建設していたために認可が下りず、湯坊海岸に向かう観光路線に転身しようとしたものの、親会社の経営悪化で和智川を越える事ができずそのまま現在に至ります。現在は沿線の住宅開発も進み、通勤路線へと変貌を遂げています。
・運転
 和智川線はもともと軌道線として開業した経緯もあり、戦前の開業時より電化されています。和智市より深名(ふかな)までは併用軌道、深名より終点和智川までは専用軌道でしたが、酒和智線の開業とともに和智市~深名間も専用軌道に移設されました。現在では朝ラッシュ時のみ二両編成で約十分間隔、日中は単行が約二十分間隔で運転されています。深名、宇佐美が交換可能駅です。
・車両
 開業時より長らく木造ボギー電車が使用されていましたが、1956年に西智電鉄の阪江市内線が廃止になると、木造車は全て元阪江市内線の鋼製車に置き換えられました。現在は元西智電鉄の4300系8両が、台車を履き替えて活躍しています。

【酒和智線】
・歴史
 酒和智線の歴史は比較的浅く、松宮線が和智市内に乗り入れるために、西智線と同じ標準軌で建設されました。
・運転
 酒和智線は松宮線(元西智電鉄東和智線)が酒和智に向かってカーブするあたりから分岐し和智港線を跨ぎ、新設された高架駅の西酒和智へ向います。全線単線ですが、開業時より電化されています。西酒和智駅では交換が可能です。今回のダイヤ改正で松宮方面の直通列車が西阪和智市駅に乗り入れる事となり、和鉄和智市駅との折り返し列車のみが1時間に一本のみ走っています。
・車両
 軌間の違う和智川線とは車両の共用ができないため、西智電鉄の東和智検車区に所属している1000系(西智の元4500系)二両編成三本で運行されています。

【三紀ケ浜線】

・歴史
 和智港駅より、和智県下で最も美しいと言われる三紀ケ浜海岸へ至る、単線非電化路線です。元々は和智観光開発の所有でしたが、戦後、和智鉄道に譲渡されました。
・運転
 沿線は完全な過疎地であり、夏場の海水浴シーズン以外は完全なる赤字路線です。旧西智電鉄の和智市駅乗り入れの為に改軌されましたが、現在は乗り入れは行われていません。普段は単行が一日八往復。夏休みの期間のみ増発が行われています。
・車両
 和智鉄道のオリジナル気動車、キハ10形が一両のみです。この車両の老朽化・引退と共に、路線自体が廃止されるという噂もあります。


【松宮線】
・歴史
 松宮線は和智方面の路線とは異なるルーツを持ち、戦前に松宮の有力者たちが中心となって建設を始めたという歴史があります。漁港である松宮市と商業都市である阪江を経由し、西都中心部に達すると言う大掛かりな計画でした。松宮鉄道は和智市~白石(現・白石海岸)間を一気に開業したものの、路線の大半が国鉄との競合となる事もあり、その後の延伸はなかなか進みませんでした。しかし1940年に西和急行(現・西阪電鉄)が和智溝口(現・東和智市)まで開業するのに合わせ、松宮鉄道も白石~上山崎間を開業させました。1943年に西和急行が上山崎まで延伸し、松宮鉄道はようやく永年の念願を達成する事ができました。しかし松宮鉄道の経営は悪化し、やがてバス事業で当時黒字経営だった和智鉄道に買収されました。今年、旧西智電鉄から買収した元東和智線を統合し、上山崎~松宮市間の電化工事が進められています。完成は夏頃。地元では西都直通特急への期待が高まっています。
・運転
 輸入した小型蒸気機関車で開業した経緯もあり、全線標準軌です。(一号機関車は現在も松宮港駅構内に保存されています)

 1948年より1966年まで船宿直通特急が運転されていましたが、利用客の減少により廃止。しかし松宮市内の再開発、人口増加もあり、JRの通勤特急に対抗する形で、1992年の西智電鉄ダイヤ改正より直通列車が復活しました。現在は平日朝ラッシュ前に船宿に到着する座席指定快速急行と、夕ラッシュ後に船宿を始発する座席指定快速急行の一往復、土日祝日に船宿~松宮温泉郷を直通する快速急行が一日四往復運行されています。
 普通列車はすべて和智市まで直通運転されていますが、松宮線が非電化のため、電化区間の和智エリアも気動車で運転されています。松宮市~和智市間は、約20分に一本の間隔で運転されています。
・車両
 直通用には4両編成の気動車キハ50を西智と和鉄ともに1編成づつ所有しています。車体・性能ともに同一ですが、塗装はそれぞれ違います。ただし和鉄所有の車両は2両固定×2編成なので、普段は2両で線内折返し(和智市・松宮市間)にも使用されています。
 各駅停車用としては、キハ10形、20形が主力です。どちらもかなり老朽化していますが、まだ現役で活躍しています。

【松宮港線】
・歴史
 松宮港線は松宮鉄道が最初に建設した1.5キロ足らずの路線です。
・運転
 単行の気動車が朝と夕にそれぞれ二往復のみの運転です。

・車両
 キハ10形、20形が使用されます。ごくまれに50形が走る事もあります。

【松宮温泉線】
・歴史
 松宮温泉線は松宮市より北上、松宮川に沿って山岳部を走り、松宮温泉郷に至る路線です。この路線が建設されたのも松宮市の有力者たちの強い希望があった故で、当時は「道楽汽車」とも呼ばれていました。しかし松宮温泉にどうしても路線を延ばしたかった旧西智電鉄が、瀧ノ宮~松宮温泉間の開通を断念して松宮線直通を選択し、松宮鉄道悲願の松宮市~西都直通を実現できたのも、この路線のお陰と言えます。最近では松宮市内の宅地開発が盛んで、北松宮~八太良間に新駅の松宮団地駅も開業しました。
・運転
 1992年の西智電鉄ダイヤ改正より直通列車が復活し、土日祝日に船宿~松宮温泉郷を直通する快速急行が一日四往復運行されています。
 普通列車はすべて松宮市~松宮温泉郷(松宮団地)間で折り返しています。松宮市~松宮団地間は、朝夕のみ約十五分間隔、日中は全線で約一時間に一本の間隔で運転されています。
・車両
 車両は松宮線と同一です。